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ピアサポート基礎研修 受講レポート【1日目】

2026年10月の研修レポート

ピアサポート基礎研修
受講レポート【1日目】

10月1日・2日/加古川総合福祉会館
監修:一般社団法人兵庫県相談支援ネットワーク

 

ピアサポートとは

ピアサポートとは、同じ立場にある仲間どうしの支え合いのことです。「ピア(peer)」は「同じ立場にある仲間」という意味で、障がいの分野では、障がいのある人生を経験してきたことを活かして仲間を支える活動を指します。こうした実践をする人を「ピアサポーター」と呼びます。

国の地域生活支援事業として「障害者ピアサポート研修事業」が位置づけられ、今回受講した基礎研修もその一つです。

参考:基礎研修テキストを活用される方へ(厚生労働省掲載、令和3年度障害者総合福祉推進事業/社会福祉法人豊芯会)

はじめに

10月1日・2日の2日間、加古川総合福祉会館で開かれたピアサポート研修(基礎研修)に参加してきました。監修は一般社団法人兵庫県相談支援ネットワークです。

研修は講義とグループワークの組み合わせで、講義を聞いて感じたことをグループで共有する形で進みました。この記事では、1日目に学んだことと感じたことをまとめます。

講義での学び

講義では、ピアサポートの土台になる大切な考え方として、次の2つを学びました。

  • ストレングス視点「できないこと」ではなく、その人の強みや「やりたいこと」に目を向けて支えること。
  • 障害者の権利条約と人権の尊重2006年に国連で採択され、2014年に日本も批准した条約。採択の過程で広まったスローガンが「私たちのことを、私たち抜きに決めないで(Nothing About Us Without Us)」です。

ピアサポーターとして活動されている方のお話の中でも、いちばん心に残ったのはこの言葉です。

私たちのことを
私たち抜きに決めないで

支援は、当事者の声を抜きにして周りが決めるものではありません。障がいのある人の人権を尊重するという、ピアサポートの土台になる考え方をあらためて確認できました。

ピアサポーターの方の実際の活動を聞いて

後半は、ピアサポーターの方から実際の活動についてお話を聞きました。正直なところ、ピアサポートの会があること自体を私は知りませんでした。

育成会では「親なき後」について話し合っているそうです。誰もが抱えているのに、ほかではなかなか話せないことを話せる場になっていることに驚きました。
身体障がいのあるピアサポーターの方が、精神障がいのある方のサポートをしているというお話もありました。同じ障がいでなくても、違う視点に立つことで良い影響を与えられる。これは大きな学びでした。

自分の気づき

「傾聴」は頭で分かっていても、実際にはできていないことがある。相手の話を最後まで受け止めることは、思っている以上に難しいものです。
自分自身の障がいの経験はストレングス(強み)になる。つらかった経験も、同じ立場の人に寄り添うための力に変えられる。そう思えたことは大きな収穫でした。
障がいのある方は、自分の目の前の世界しか知らないことも多い。ピアサポートは、その世界を広げるきっかけになれると感じました。
「障がい者ファーストにはならない。一人の人間として接している」というお話を聞き、自分はそうできていないなと気づかされました。

グループワークでの学び

グループで感想を共有すると、メンバーからも多くの学びがありました。

A
傾聴中に解決しようとしてしまう話を聞いているうちに、つい答えやアドバイスを出そうとしてしまう。自分にも心当たりがあり、深く共感しました。
B
自分が元気な状態で支援をする支える側が無理をしていては、良い支援は続けられない。まず自分のコンディションを整えることも、支援の一部だと感じました。
C
緊急避難的な場所があることが救いになるつらいときに逃げ込める場所があるだけで、人は救われる。ピアサポートの場が持つ大切な役割だと感じました。
D
ミスがあった時に一緒に考えてくれる環境失敗を責めるのではなく、一緒になって考えてくれる。そんな環境があることは素晴らしいと思いました。
講義1のグループワークで出た意見
講義1のグループワークで出た意見
講義2のグループワークで出た意見
講義2のグループワークで出た意見

おわりに

1日目を通して、ピアサポートの土台は「当事者を尊重すること」と「じっくり聴くこと」だと実感しました。そして、自分の経験は弱みではなく、人を支える強みになり得るということも。

2日目の学びについては、次の記事でまとめます。

はち